なぜヴィーガン(ビーガン)になるの? よくある3つの理由を紹介!

なぜヴィーガンになるの?
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一見ハードそうなヴィーガン(ビーガン)になるという選択。なぜわざわざヴィーガンに?と思われる方もいるのではないでしょうか。ヴィーガンになることを選ぶ理由は人それぞれですが、この記事では代表的な3つの理由を紹介します。

健康のため (ダイエタリーヴィーガン)

ヴィーガンを実践する理由のひとつとして、「健康のため」が挙げられます。このようなヴィーガンの方のことを、「ダイエタリーヴィーガン」と呼びます。

ダイエタリーヴィーガン

「動物性食品を摂取しない」というヴィーガンの食生活を送ることにより、さまざまな体調不良のリスクが下がるという研究も進んでいるようです。

また、「動物性食品が体質的に合わない」という方や、「自身の健康を考えた結果、ヴィーガンにたどり着いた」という方も多いです。

プロテニス選手のビーナスウィリアムズも、自己免疫疾患に悩まされていたことがきっかけでヴィーガンの食生活を始め、パフォーマンスが上がったと実感しているそうです。

かつては肉や魚などの動物性食品こそエネルギーの源と考えられていましたが、もちろんそれだけが人間が摂取できるタンパク源ではありません。
まだまだ日本では難しい場面もありますが、ヴィーガンという選択肢がひとつのスタンダードになりつつある今、「自分の体質に合った食生活はどのようなものなのか?」 を、改めて考えてみてもよいのではないでしょうか。

環境保全のため (エンバイロンメンタルヴィーガン)

続いて、ヴィーガンになる理由として「環境保全のため」という方もいます。このようなヴィーガンの方を、「エンバイロンメンタルヴィーガン 」といいます。

環境保全のため (エンバイロンメンタルヴィーガン)

一見、「肉や魚を食べない」というヴィーガンと、環境保全は無関係のように思えるかもしれません。

ですが、実は肉や魚などの動物性食品は、生産時に環境に大きく負荷を与えているのです。

現在主流となっている大規模な畜産の生産方法は、多量の水を必要とします (トマト1kgの生産に必要な水が約214リットル/kg・米には約2497リットル/kgであることに比べ、牛肉生産に必要な水はなんと15415リットル/kg!)します。

そのうえ、家畜を育てるほか、家畜の餌を生産するために多くの土地を必要とするため、森林伐採の主な要因にもなっているなど、動物性食品の生産は「環境への負荷が非常に大きい」という側面を持っています。

そのため、環境保全もヴィーガンになる代表的な理由のひとつなのです。完全なヴィーガンの食生活は厳しいという場合でも、畜産物を食べる際には、有機農業自然農法など、自然と多様性に重きを置いた農法で育てられた畜産物を選ぶことも、環境保全につながるひとつの方法と言えるでしょう。

アニマルライツ(動物保護)のため (エシカルヴィーガン)

「ヴィーガンを実践しているのは、アニマルライツ(動物保護)のため」という方も多くいます。このようなヴィーガンの方を、「エシカルヴィーガン 」といいます。

アニマルライツ(動物保護)のため (エシカルヴィーガン)

「人間に食べられるためだけに、劣悪な環境で育てられる動物たちへの搾取に加担したくない」という思いからヴィーガンを選ぶ方も多いです。

エシカルヴィーガンの方は食生活だけでなく、レザーや毛皮を使用しない動物実験が行われている製品は使用しないなど、ライフスタイル全体を通して、動物性のものを避けています。

ビリーアイリッシュやアリアナグランデも、ヴィーガンであることの理由のひとつとしてアニマルライツを挙げています。

スーパーでパック詰めされたお肉やお魚を見るだけでは、それらの生産過程を想像するのはすこし難しいですが、現在は優良なドキュメンタリー作品なども多く、学びの機会は開かれています。

少なくとも、自分が食べたり身に付けたりするものについて、何が行われているのかを知った上で選択をし、命を頂く際には最大限の感謝の気持ちを持って頂きたいですよね。

まとめ

人それぞれ体質や考えは異なりますが、ヴィーガンを選択する代表的な理由として、健康・環境保全・アニマルライツの向上が挙げられます。

このように、自分も環境も大切にすることに繋がる、ヴィーガンのライフスタイル。

いきなりすべてをヴィーガンにすることは難しいかもしれませんが、食生活を週に数日などできる範囲ででも取り入れてみるのも楽しいのではないでしょうか。

1週間など期間を決めてヴィーガンを試してみて、自分の身体、感覚に起こる変化を感じてみるのも良いですね。

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