植物性ミルクとは? どんなメリットや種類がある?【ヴィーガンOK】

植物性ミルクとは? どんなメリットや種類がある?【ヴィーガンOK】
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近年目にすることが増えた、植物性ミルク(プラントベースミルク)。かつてはミルクといえば牛乳が一般的でしたが、現在ではコンビニやカフェでも豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ミルクを取り扱う店も多くなり、さまざまな種類の植物性ミルクを選ぶことができるようになりました。

この記事では、そんな植物性ミルクの特徴・メリットと、バリエーション豊かな種類についてご紹介します。

植物性ミルクとは?

植物性ミルク(プラントベースミルク)はその名のとおり、完全に植物から作られたミルクのこと。主に植物の種子や果実から作られており、動物性の原料は使用されていません。

植物性ミルクの特徴・メリット

そのため植物性ミルクは、動物性食品を避けているヴィーガンの方や、乳糖不耐症・牛乳アレルギーの方なども牛乳の代替品として摂取することができます。

さらに、植物性ミルクは牛乳よりカロリーが低いものも多くコレステロールも含まないため、健康という観点からも注目されています。

また、植物性ミルクは畜産に要するほど多大な水や土地・エネルギーを必要とせず、牛からの搾乳も避けることができます。このように環境への負荷低減・アニマルライツの保護という観点からも、植物性ミルクはサステナブルな選択肢のひとつと言えるでしょう。

植物性ミルクはそのまま飲んでも美味しいですし、牛乳の代替品としてカフェラテやお菓子作りなどに使用することができます。

植物性ミルクはどんな種類がある? おすすめ8種類をご紹介

このようにメリットがたくさんの植物性ミルクですが、近年バリエーションも豊富になっています。日本でも見かけるようになったものから、日本ではまだ馴染みがないけれど海外でトレンドになっているものまで、8種類の植物性ミルクをご紹介します。

豆乳(ソイミルク)

大豆を原料として作られる豆乳(ソイミルク)。大体のコンビニやスーパーでも手軽に入手することができ、植物性ミルクの中では最も馴染み深いものと言えそうです。

まろやかなコクと大豆の風味が特徴的で、コーヒーと合わせてソイラテにしたり、牛乳の代わりにシチューに使ったりなど、幅広い用途でおいしくいただけます。

豆乳は大豆を原料としているため、大豆由来のタンパク質や、抗酸化作用が期待されるイソフラボンを摂取できるのも嬉しいポイントです。

100%大豆のみで作られた無調整豆乳だけでなく、飲みやすく風味を整えた調整豆乳やきなこ・黒ごま入りのフレーバーなども発売されているので、ぜひ自分にあった製品を見つけてみてくださいね。

参照:「抗酸化物質」

厚生労働省 e-ヘルスネット

アーモンドミルク

豆乳に続き、近頃ポピュラーになりつつあるアーモンドミルク。スーパーやコンビニでも豆乳と並んで見かける機会が増えてきましたよね。その名のとおり、私たちがよく食べているアーモンドから作られています。

アーモンドミルク

アーモンドミルクは、ほかのミルクと比べてさらりとした口当たり。クセも少なく、すっきりしていて飲みやすいのが特徴です。グラノーラにかけたり、スープカレーやポタージュに入れてもおいしくいただけます。

砂糖不使用のものだとカロリーも200mlあたり39kcal(江崎グリコ アーモンド効果 砂糖不使用)と低めですし、抗酸化作用が期待されるビタミンEも含まれているので、ダイエットや健康という観点からもおすすめのミルクです。

参照:

「アーモンド効果」

江崎グリコ

「抗酸化ビタミン」

厚生労働省 e-ヘルスネット

ココナッツミルク

続いてご紹介するのがココナッツミルク。ココヤシの実から作られるミルクです。輸入食材店や業務用スーパー、ネットなどで入手することができます。

ココナッツミルク

ココナッツミルクはとてもまろやかでコクがあり、クセになる風味と甘さが特徴です。かなり濃厚なので、そのまま飲むというよりはスイーツや料理の材料として使うことが一般的でしょう。ココナッツミルクプリンやアイスクリームなどのスイーツにもぴったりですし、グリーンカレーやトムヤムクンなどといったタイ料理にも使われます。

さらに、ココナッツミルクにはエネルギーに変換されやすい中鎖脂肪酸や、カリウムや鉄・マグネシウムなどのミネラルが含まれており、これらを摂取できるのも嬉しいポイントですね。

オーツミルク

近頃たまに見かけるようになったオーツミルク。スターバックスやブルーボトルコーヒーなどでも選べるようになりました。オーツミルクは、オートミールの原料である「オート麦(えん麦)」から作られるミルクです。

オーツミルク

オーツミルクは比較的クセが控えめで、それでいてしっかりとコクがあるミルク。さらに、ほのかな甘みが感じられるので、カフェラテやミルクティなどにもぴったりです。

オート麦を原料とするオーツミルクは、腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富であることも特徴のひとつ。日本人に不足しがちと言われている食物繊維を補うために、いつも飲んでいるラテをオーツミルクに変えてみるのもいいアイデアですね!かもしれません

参照:

食物繊維の必要性と健康

厚生労働省 e-ヘルスネット

ライスミルク

ライスミルクはお米を原料として作られるミルクです。白米のほか、玄米を原料にして作られるものも。ヨーロッパでは、牛乳や豆乳の代替として人気を集めています。

ライスミルク

日本のスーパーやコンビニなどではまだあまり見かけませんが、オーガニック系のお店やネットショップを見てみるとさまざまな種類のものが販売されています。

ライスミルクはサラリとしたコクと飲みやすさが特徴的。お米由来のミルクであるため、白米を食べた時のような自然な甘みが感じられます。お米が原料なので炭水化物が主な成分ですが、意外なことにカロリーは牛乳よりも控えめです。さらに玄米由来のブラウンライスミルクを選べば、ビタミンB1や食物繊維などといった玄米の栄養素もとることもできます。「玄米を取り入れたいけど、固くて苦手…」という方は、かわりにブラウンライスミルクも選択肢としていかがでしょう。

カシューナッツミルク

カシューナッツを原料とするカシューナッツミルク。日本では市販のものはあまり見かけませんが、ネットショップなどで購入できます。また、生のカシューナッツとミキサーがあれば、ご自宅でも簡単に手作りすることもできますよ。

カシューナッツミルク

濃厚な口当たりで、ほのかに感じられるカシューナッツの風味はお菓子作りの材料としてぴったりです。カシューナッツ由来の良質な油分や、味覚を正常に保つ・粘膜の健康維持などの効果が期待される亜鉛栄養素が含まれているのも嬉しいですね!

参照:

「亜鉛」

グリコ 栄養成分ナビ 栄養成分百科

ピスタチオミルク

おつまみやジェラートのフレーバーとしてのファンも多いピスタチオですが、そのピスタチオを原料としたピスタチオミルクもいかがでしょうか。豆乳やアーモンドミルクほどは流通していませんが、オーガニック系のお店クショップや高級スーパー、ネットショップなどから入手することが可能です。

ピスタチオミルク

ピスタチオミルクは、ピスタチオのようなナッティな風味が香ばしく、チョコレートとの相性も抜群です。チョコレートをお供にいただくのもいいですし、ココアパウダーを入れてホット・ココアやカフェ・モカなどのアレンジドリンクも楽しめそうです。

ヘンプミルク

ヘンプミルクは麻の実(ヘンプシード)を原料として造られるミルクです。日本ではあまり見かけませんが、欧米ではとても注目されているミルクなのです。

ヘンプミルク

そんなヘンプミルクの特徴は、なんと言っても栄養がとても豊富であること。ヘンプミルクには、必須アミノ酸である9種類のアミノ酸が全て含まれているほか、ビタミン・ミネラルや食物繊維、さらには必須脂肪酸のオメガ3・オメガ6系脂肪酸も含まれているのです。

ヘンプミルクは豆乳に近い風味で飲みやすいので、日々の栄養補助としてとりいれるのもいいですね。

また、ヘンプミルクの原料であるヘンプ(麻)は、とてもサステナブルであることも注目されている理由のひとつ。ヘンプはヘンプミルクに使われる種の部分だけではなく、葉や茎などあらゆる部分が繊維の原料やバイオプラスチックなどに利用されるため、捨てる部分がないと言っても過言ではありません。さらに栽培における環境負荷も低いため、サステナブルな選択肢としてヘンプミルクも広がっていきそうですね。

参照:

「カラダにいい良質な「油」を選ぼう!植物油の中でオメガ3・6・9が1本でバランスよく摂れる生絞りヘンプシードオイル」

PR TIMES

https://hemps.jp/

HEMPS

まとめ

この記事では、植物性ミルクの特徴・メリットと、おすすめの植物性ミルクの種類をご紹介しました。

豊富なバリエーションを楽しめるほか、栄養豊富でサステナブルな植物性ミルク。ぜひお気に入りの製品や飲み方・レシピを探して、日常に取り入れてみてはいかがでしょう?

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